行き届いたWEBサイトを武器に急成長!――東京反訳株式会社 | 文字起こし技能テスト

文字起こし技能テスト(R)は、文字起こし、音声起こし、テープ起こし、書き起こしなど、録音された音声を文字化する技能を評価するテストです。
第4回までは「音声起こし技能テスト」第5回から「文字起こし技能テスト」に変更いたしました。

プロの視点

行き届いたWEBサイトを武器に急成長!――東京反訳株式会社

今回は東京反訳株式会社にお話を伺いました。
「反訳(はんやく)」とは、速記で書き取った記号を普通の文字に戻すこと。そこから転じて、録音音声から文字化することは「録音反訳」とも呼ばれます。

――古風で格調高い社名ですから、歴史の長い会社を想像しそうですね。

吉田隆社長 信頼感を持っていただける社名を付けたかったのです。会社設立は2006年ですから、今10年目です。
以前はホームページ制作の会社を経営していたのですが、あるときコンテンツ制作の一環としてテープ起こしを依頼されました。2001年の話です。テープ起こしの経験はありませんでしたので、やってくれる人をインターネットで探して対応しました。
それ以来、自社のWEBサイトにテープ起こしに関する情報を付け加えてみたら、受注がどんどん増えてきたのです。そしてテープ起こし専業の会社を立ち上げるに至ったわけです。

――ルーツがWEB制作なのですね。WEBサイトの充実が業容拡大につながっているのではないでしょうか。

吉田 営業活動が嫌いなんです(笑)。当社では営業職を置かず、コーディネーターが顧客と在宅スタッフの両方に対応しています。
また、当社は、特にセキュリティ対策に力を入れています。プライバシーマークとISO 9001を取得しています。
インターネット非接続のパソコンを設置した部屋が社内にありまして、その部屋で作業する案件を「セキュリティプラン シルバー」と名づけています。また、音声を外部へ持ち出したくないお客様のためには、「セキュリティプラン ゴールド」として派遣での業務も行っています。

田中めぐみ取締役 派遣でのテープ起こしは、1カ月かけて仕上げるような大きい案件から、スポットで1~2日で終了する案件もあります。また、月に4回ある経営会議を年間通してというような依頼もいただいています。派遣をご依頼くださるクライアントは、上場されている企業が中心です。

吉田 今は録音するという行為がごく普通になりましたね。それを書き起こす必要が出てきて、専門業者の存在が10年前に比べてずいぶん認知されてきたと思います。仕事のニーズは確実に増えていると感じます。

吉田 当社では、在宅のスタッフをリライターと呼んでいます。東京反訳の設立前から、もう15年やってくれている人もいます。テープ起こしが長く続けていける仕事だということは、うちのリライターさんが立証しているようなものです。でも、ちょっと平均年齢が上がっていますので、若い方も大募集中です。

――社内スタッフも長い方が多いですか?

田中 私は東京反訳の創立以前からで、もう22年です。

功刀和美(リライトスキル開発室) 私は創立の年に入りました。そのころは在宅ワークの悪徳商法などもありましたが、本当にテープ起こしの仕事は存在すると分かって安心したのを覚えています。テープ起こしが好きなので、長続きしています。

中村智美(リライトスキル開発室) 創立の翌年に入りました。会議の録音に出向いたとき、その会社の担当者が「今までは残業してテープ起こしをしていたんです。お願いできて助かります!」と言ってくださって、この仕事は人の役に立っているんだと実感しました。

森井直哉(コーディネーター) 私はまだ4年で、新しいほうです。コーディネーターは、お客様とやりとりがありますし、在宅のリライターさんとも電話で話したりします。人と接する仕事ですので楽しいです。

――リライトスキル開発室はどんな業務を担当されているんですか。

功刀 リライトスキル開発室の仕事は、現リライターのスキルアップと、新人リライターの採用・初期教育です。現リライターに対しては、校正したデータのフィードバックやリライター専用ブログでの情報発信など。毎年の暑気払い(研修会)と忘年会の企画もしています。

田中 在宅スタッフに対して毎年大規模なイベントを開催しているテープ起こし会社は、あまりないと思いますよ。

――新しいスタッフの採用は、どんなことがポイントになっていますか。

功刀 当社は、登録リライターの人数に上限を設けていません。現在約300名ですが、もっと業務を拡大していきたいというのが会社の方針ですので、一定以上のレベルの方であればどんどん採用したいです。ただし、審査は厳しく行っているつもりです。

中村 審査のポイントはいろいろありますが、まず、トライアルのテープ起こし原稿をさっと目視しただけで、絶対お願いできないと感じるレベルってありますよね。テープ起こしの仕様を理解していないとか、誤字が多すぎるとか、勝手に文章を作ってしまっているとか。応募メールも、きちんとしたビジネスメールになっていない場合は、この先のメールのやりとりに支障が出ると判断します。

功刀 自分の名前が書いてないとか、わずか3行の間に誤変換が3個あったりするメールは、仕事をお願いしても同じ事態になりますから。

――リライトスキル開発室とコーディネーターさんはどういう分担ですか。

中村 最初はリライトスキル開発室から新人リライターさんに仕事をお願いして、指導したり相談に乗ったりします。大丈夫そうならコーディネーターに引き継ぎます。

森井 コーディネーターのほうへ移ってからは、皆さん無難に仕事をしていかれます。掛け持ち登録が多いですから、繁忙期になると稼働率は下がりますが。
でも、他社の仕事中とか家庭の事情で何日まではできないと理由を連絡してもらえれば、問題ありません。「今回は作業できません」のみの返事が何回か連続すると、状況が分からないため、頼みにくくなります…。それと、メールの返事の遅い方は仕事をお願いしにくいです。

田中 当社の特徴として、コーディネーターを専門で分けています。「医療系」「英語多言語」「会話分析」はそれぞれに専任のコーディネーターが対応します。

功刀 在宅スタッフの募集ページも、一般、医療系、校正の3本立てです。医学や薬学に関する音声は内容が専門的で難解ですが、きちんとネット検索すればヒットする言葉も多いんです。ですから、理系出身の方といった条件は付けていません。

田中 医療系の案件で、週に音声500分ぶんを起こした優秀なリライターさんもいますよ。医療系は単価もアップしますから、月20万円以上稼いでいる方もいます。

――校正者募集のほうはどうですか。

中村 校正者の募集は去年スタートしたばかりで、試行錯誤中です。起こしの作業より校正のほうが難易度は高いので、より熟練した技術を持っている方にぜひ応募していただきたいです。

――在宅スタッフ志望者に伝えたいのはどんなことですか。

功刀 在宅であっても、趣味として楽しくできればいいという考え方は違うと思うんです。仕事は仕事であって、大変なことやつらいこともある。それを承知の上で、でもお客様のために努力するという意識を持っている方に、ぜひ来ていただきたいです。

中村 在宅で仕事をする良さは当社も尊重しています。無理な長時間労働をしてほしいわけではありません。ただ、時間の使い方や、家事その他と仕事の切り替えは、在宅ワークならではの難しさだと思います。相談していただければこちらからもアドバイスしますので、コミュニケーションを取っていただけるといいなと思います。

森井 テープ起こしは、さまざまな内容の音声を起こすので知識が広がります。未経験からスタートして、どんどん原稿が良くなって、今やトップクラスという方もいます。努力の必要な仕事ですので、努力によって自分が磨かれることに喜びや楽しさを見いだせる方を、大募集したいです。

田中 今のところ東京近郊にお住まいの方に限られますが、もし可能なら、ときには派遣の仕事で、クライアントの社内で作業することにチャレンジしていただければと思います。他の人が働いている場所で一緒に働くと、新たな発見があると思います。

吉田 最近の在宅ワークは、クラウドソーシング系の仕組みも増えています。たしかに手軽ですが、単価の安すぎるものが多いですね。本当に長く頑張りたい方は、当社など専門会社の登録スタッフになられるほうが、金額面でも、密なコミュニケーションを取れるという点でも良いのではないかと思います。

東京反訳株式会社
音声起こし活用推進協議会 会員
吉田隆社長、田中めぐみ取締役、功刀和美様(リライトスキル開発室)、中村智美様(リライトスキル開発室)、森井直哉様(コーディネーター)

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音声起こしポータルサイトokosoより

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