文字起こし技能テスト(R)は、文字起こし、音声起こし、テープ起こし、書き起こしなど、録音された音声を文字化する技能を評価するテストです。
第4回までは「音声起こし技能テスト」第5回から「文字起こし技能テスト」に変更いたしました。

プロの視点

在宅ワーカーを孤独にさせない取り組みを!――株式会社ワイズスタッフ

今回は株式会社ワイズスタッフの田澤由利社長に伺います。
テレワーカー支援と並行して、テレワークを導入したい企業の支援にも活躍されている田澤社長ならではの、貴重なお話が聞けたと思います!

今回は「テレワーク」という概念が登場します。テレワークとは、情報通信技術(ICT = Information and Communication Technology)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のことです。大きくは、自営型と雇用型に分類され、さらにモバイル型と在宅型にも分けることができます。私たちが言う「在宅ワーク」は、「自営型・在宅型テレワーク」に該当します。
 
 

 
 
――在宅で仕事をしていると、孤独や不安を感じたり、さらなる能力アップの方法が分からなかったり、と停滞してしまうことがあります。

田澤 自営業型のテレワーカーは雇用されているわけではないので、いわば一人親方です。「孤独」なのは当然です。不安というのが「仕事が来るかしら」とか「私はちゃんとできるかしら」という初歩的なレベルであれば、厳しいようですけど、在宅ワーク以外の道を選んだほうがいいかもしれません。

――た、たしかに。

田澤 孤独や不安を感じる人は、企業からの仕事をテレワーカーに発注するエージェント会社から仕事を受託するといいでしょう。当社のようなインターネットサービス全般を業務範囲とするエージェントもあれば、音声起こし専門のエージェント会社もあります。
そして、仕事を出すエージェントは、テレワーカーに「頑張りなさい」と苦言を呈すよりはテレワーカーを孤独にさせないように努力するべきだと、私は考えています。
ワイズスタッフは、テレワーカーが場所や時間に縛られずに、でもチームとしての所属意識や仲間意識を持って、大変な仕事も励まし合いながらやっていけるように取り組んできました。

――孤独にさせない取り組みが十分な音声起こし会社は少ないかもしれません。必要なのはITツールですか。

田澤 チームとして仕事をするためには、ITツールは不可欠です。例えば「Pro.メール2.0」がなかったら、当社はもっと苦労していたと思いますよ。

※「Pro.メール2.0」はワイズスタッフが開発した業務コミュニケーションツール。同社では他にバーチャルオフィス「Sococo(ソココ)」などのシステムも活用している。

田澤 もちろん、テレワーカーの一体感の持ちにくさはシステムのみでは解決できません。ワイズスタッフでは、きちんと会って面接をしていますし、数年に一度ですがイベントやエリアミーティングを行っています。
作業価格の安い「細切れの仕事」を受注していては、これらの経費を捻出することができません。ですから、ハイレベルなチームでハイレベルな仕事に取り組むようにしてきました。

――音声起こしは、どちらかというとその「細切れの仕事」だと思います…。

田澤 「音声起こし」は、分割しやすいですが、知識やスキルが必要になるので、ハイレベルな仕事です。ただ、それ以外の仕事も含めて、十数年前に比べれば最近は価格も変化していますし、当社の業態も、これまでのようなコストをかけにくくなっているのが問題点です。
限定された切り分けやすい仕事を受注してワーカーさんに発注する事業「ITお手伝いサービス」も、数年前からスタートしています。テープ起こしも受発注していますよ。

――「テレまち」も最近スタートされた事業ですね。

田澤 「テレまち」は、企業とテレワーカーをマッチングする、日本初のテレワーク専門の人材紹介サービスです。自営業型(在宅ワーク)と雇用型(在宅勤務)の両方を対象としています。

――在宅勤務のマッチングというニーズはあるものですか。

田澤 ご存じのとおり、生産年齢人口はこれからさらに減っていきます。ですから今、在宅勤務制度を取り入れる企業が増えています。優秀な社員が継続して働けるための施策ですが、制度をうまく運用できるようになれば、家庭の事情がない人でも在宅勤務で雇用したいと考える会社が出てくるでしょう。ニーズは増えると予想されます。

――私は音声起こしのオンライン講座や通学講座で講師をしていますので、一人でも多くの受講者をこの仕事につけてあげたいと思うんです。
音声起こし各社からは、「仕事意識が中途半端な人って困るよね」というお話をよく聞きます。私の講座出身とは限らないですけど…。

田澤 社員の採用でも苦労して選ぶわけですし、採用してからこんな人だったのかと困ったりしますよね。採用した企業が教育するか、「中途半端な人には仕事を発注しないよ」と明確に示すことだと思います。
でも、育児や家事が優先、趣味もたくさんあるし、仕事はその余暇にちょっとだけできれば十分と考えるのは、その人の自由です。会社側は、繁忙期には仕事を少し分担してくれる人でもありがたいかもしれない。
もしそうであるなら、仕事に見合った報酬を渡すのはもちろんのこと「ありがとう」の言葉がけが大切です。

――ああ、本当ですね。そういう人は、仕事をしてくれていますものね。採用されない人もいますし、せっかく勉強したのに実務にチャレンジしない人もいますし。

田澤 音声起こしの能力が高いワーカーを増やすには、まず音声起こしに興味を持つ人、挑戦する人を増やすことです。『音声起こし技能テスト』は、音声起こしが注目してもらえるきっかけになると思いますよ。

株式会社ワイズスタッフ
田澤由利 代表取締役
音声起こし活用推進協議会 理事

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音声起こしポータルサイトokosoより

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