オコシストの翼

「とても良い文字起こし原稿」は、誰が見ても「とても良い」

■◆■━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.14─2022.04.13━
文字起こし技能テスト  メールマガジン

〜 オコシストの翼・ヒラク 〜
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こんにちは。

桜が終わった地方、今満開の地方、これからの地方というニュースを見聞きするたび、日本って広いなと感じます。
さてさて、春たけなわの時期といえば、まさに文字起こし技能テストの申込期限です!(強引過ぎですね……。ちなみにあさって4月15日締切です)

★内容

1:廿里美の文字起こしてんやわんや
2:ごにんしきの広場
3:文字起こし技能テスト情報

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: 1 : 廿里美の文字起こしてんやわんや
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どんなオコシストに仕事を頼みたいか。
この答えは簡単で、「とても良い文字起こし原稿を作ってくれる人」です。

◆「とても良い」の評価は一致する
文字起こしの登録スタッフを募集する際、提出してもらったトライアル原稿に◎○△を付けて結果を見せ合うと、「とても良い」の◎は全員が一致します。
とても良い原稿は、誰が見てもとても良い原稿なのです(○△は多少ばらつきます)。

同じ会社に勤める者同士なら、判断基準が一致するのは当然だとお思いでしょうか。
ところが、異なる会社の人でも判断基準はさほど変わらないのです。

文字起こし技能テストの知識編は、「言い間違い部分を修正する」などの仕様が示されて、仕様に合った起こし方で解答する設問があります。
複数の正解が想定されるため、事前に文字起こし活用推進協議会の部会が採点方針を協議します。
「こういう解答は正解」「これも正解」「こういう答えはNG」

A社:こういう答えはどうですか?
B社:この仕様でそこまで変えるのは、いじり過ぎですよ。
C社:実案件でそうなっていたら私は赤字を入れますね。
A社:やっぱりそうですよね。

各社の案件の傾向や文字起こしの方針は異なるはずですが、多くの原稿を校正してきた人同士はある程度感覚が共通するのです。

◆日常会話は法律論並みに難しい
といっても、全員が◎を付けるようなレベルの高い人は「他社が先に決まったので辞退」「現在の登録先の仕事が減ったので応募したが、このところまた増えたのでやっぱり辞退」ということも多くて、採用できるとは限りません。まさに各社から引っ張りだこの人材ですね。

ですから文字起こし業界としては、「とても良い原稿」を作ってくれる人を増やさなければ!ということになります。
ただし◎ではなく○の人も、各社は「専門的な内容は難しいかもしれないけど、専門的でない内容はお願いできるかもしれないから」などといろいろ考えて採用します。

ここで私は以前ミスをしたことがあります。
当時、日常会話の案件がたくさん来る予定だったので、「専門的な内容はムリかもしれないけど、日常会話ならお願いできるかも」と思った人を採用しました。
ところが、日常会話の文字起こしは、専門的な内容(法律家同士の討論など)と同じくらい難しかったのです!

親しい人同士のトークというのは、お互いが知っている部分が省略されます。
他人が聞くと暗号に近く、解読が困難です。
「〜〜〜がほら、〜〜〜で」「ああ、〜〜〜だから」「結局〜〜〜」「うん」という具合です。

◆専門的な案件が起こせれば他も起こせる!
「日常会話なら」の人に依頼した原稿は、校正に時間がかかりました。
一方、専門的な討論を起こせる人は、日常会話も良い原稿でした。

法学部出身者などは用語を知っているので、法律案件では当然有利ですが。法律に堪能でなくても法律分野を起こせる人がいます。法律に限らず、その他の分野でも起こせます。
「聞き取れた言葉を手掛かりに、ネット検索して周辺の言葉を見つけていくスキル」が高いので、専門的な分野でも日常会話の断片的なやりとりでも、起こせるのでしょう。
(このスキルのベースには、「国語力」と「ある種の洞察力」が存在するのではと感じます)

最初に書いたように「どんなオコシストに仕事を頼みたいか」の答えはシンプル。
それに対して「どの仕事をどの登録スタッフに依頼するか」は難しく、悩むことがしばしばです。

裏を返せば、登録スタッフを目指す方は「専門的な内容でも起こせる実力」が目標になりますね。
それなら日常会話も起こせますし、市民向け講演会などの分かりやすい案件ももちろん起こせますし!

◆廿 里美
著書
・独学で身につく 文字起こしスキルアップ問題集
・国語好きを生かして在宅ワーク・副業を始める 文字起こし&テープ起こし即戦力ドリル
文字起こし・テープ起こしの総合情報サイトokoso https://okoso.biz/
okosoのTwitter https://twitter.com/okosozukin

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: 2 : ごにんしきの広場
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こんにちは。大ごにんしき大賞事務局の大久保です。

先日、2種類のAIアシスタントでどんな違いがあるのか、ちょっと試してみました。

「これはどこ?」と、GoogleとSiriに尋ねてみたら、どんな答えが返ってくるか?
予想1)「ここはどこ」という質問だと認識して、現在地を答えてくれる。
予想2)「すみません、よく分かりません」とスルーされる。

さて、実際は…
↓↓↓

Google「どことは、何のことでしょうか?」

Siri「面白い質問ですね」

うーん、どちらも予想を外れて質問をかわされた感じになってしまいました。
が、考えてみたらAIアシスタントに対して、場所・位置を示す「ここ」以外の指示代名詞は認識が難しいですよね…。
ちなみに、「あれを教えて」と尋ねてみたら、遠く離れた場所の『アレ』という店を教えてくれました(^ ^;

(大ごにんしき大賞事務局 大久保)

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: 3 : 文字起こし技能テスト情報
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次回は下記の通り実施予定です。申し込み受付中!!
https://mojiokoshi.org/%E9%96%8B%E5%82%AC%E6%97%A5%E7%A8%8B/
第14回「文字起こし技能テスト」
日程:2022年5月22日(日)
申し込み期間 2022年1月6日(木)〜2022年4月15日(金)

★第14回と第15回 新聞表記の採点について
共同通信社『記者ハンドブック』第13版・第14版どちらの表記も正解とします。

この秋は久々の平日開催です。
第15回「文字起こし技能テスト」
日程:2022年11月15日(火)
申し込み期間 2022年7月1日(金)〜2022年10月11日(火)

定期的な受験で確実にスコアアップしましょう!

【文字起こし技能テストの教材】
▼全国の書店・オンライン書店等で発売中
『文字起こし技能テスト(R) 公式テキスト 改訂版』 ISBN:978-4-9904934-7-9
『音声起こし技能テスト(R) 過去問題集①』     ISBN:978-4-9904934-4-8

Kindle版『文字起こし技能テスト公式問題集』

▼『文字起こし技能テスト(R) 公式テキスト』の音声版
サピエ図書館に収録されています https://sapie.or.jp/

最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、また次号でお会いしましょう!

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