発言を補って起こす必要はある?
■◆■━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.44─2024.10.15━
文字起こし技能テスト メールマガジン
〜 オコシストの翼・ヒラク 〜
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第19回文字起こし技能テストのお申し込みは、先週の金曜日に締切となりました。
事務局ではこれから受験番号の郵送準備をスタートします。
申し込まれた方、お手元に届くまで少々お待ちくださいね。
★内容
1:廿里美の文字起こしてんやわんや
2:オンライン講座「目指せ!スコアアップ」のお知らせ
3:文字起こし技能テスト情報
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: 1 : 文字起こしてんやわんや
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発言を補って起こす必要はありますか?と質問されることがあります。例えば「ここのこれが」という発言を「左側のグラフの折れ線の角度が」に置き換えて文字化すべきかということです。
補いについては、発注者からもいろいろな要望があります。いくつか例を挙げてみましょう。
◆例1:発注者の要望「助数詞や単位などは判断できる範囲で補ってほしい」
・発言「資料の15、お願いします」→文字起こし「資料の15ページをお願いします」
・発言「20代とか30、40までは」→文字起こし「20代とか30代、40代までは」
たしかにこれらは補うほうが、原稿の見た目としてもすっきりします。
ただ、上記の「30、40」は「代」か「歳」か確定できません。「40代」なら49歳まで含まれるのに対して、「20代とか30代、すなわち40歳までは」という意味であれば、(「まで」の解釈によりますが)含まれるのは39歳か40歳までです。
単位も、人間の身長の話題で「150」ならセンチメートルと推測できますが、微小なものが「150」だとナノメートルやミクロンかもしれず、知識がなければ補えません。
◆例2:発注者の要望「指示代名詞が何を指しているかを補ってほしい」
「ここのこれが」を「左側のグラフの折れ線の角度が」などに置き換えるという、冒頭に書いた状況です。
音声ファイルだと難しいですが、動画ファイルで、話者がポインターで資料のどこを指しているかが映っていれば、何を指しているかは分かります。
とはいえ、「スライド19枚目の左側の折れ線グラフの折れ線の角度が」だと、「ここのこれが」に比べて長過ぎですし、助数詞や単位を補う場合以上に、個人差が出そうです。
◆補って感謝された例も
うまく補って、発注者に喜んでいただいた案件もあります。
「方言のままだと分かりにくいから、可能な範囲で標準語に直してほしい」と依頼されたものの、話者はとつとつとした話し方で、文字起こしを担当した人は方言と文脈の読めなさの両面で苦戦していました。
その方言が分かる人に校正を依頼したところ、方言を標準語に直すほかに、明らかに話が飛んでいる箇所をカッコして補ってくれました。
「それで○○さんが来たんだけど(難しいと分かって)、これに変えてもらった」というような文字起こし原稿になり、ある程度分かりやすくなりました。
文字起こしは発言の記録ですから、言葉足らずでも基本的には発言のまま文字化してOKですが。発注者との信頼関係があったので、このときは補いました。
助数詞一つをとっても補いは難しい作業です。独断で補いまくって発言の意図とかけ離れた文字起こし原稿にならないよう、ご注意くださいね!
◆廿 里美
著書
・独学で身につく 文字起こしスキルアップ問題集
・国語好きを生かして在宅ワーク・副業を始める 文字起こし&テープ起こし即戦力ドリル
okosoのX(旧Twitter) https://twitter.com/okosozukin
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: 2 : オンライン講座「目指せ!スコアアップ」のお知らせ
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※スクーリングなどの集合学習はなく、ご自分のペースで視聴して進められます。
※課題提出、講評・添削などはありませんが、講座内で公式テキストや過去問題集などの教材をご紹介しています。
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: 3 : 文字起こし技能テスト情報
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秋の第19回はお申し込みを締め切りました。
来年春の第20回は、来年1月10日からの受付開始となります。
第19回「文字起こし技能テスト」
日 程:2024年11月17日(日)
申込期間:2024年7月1日(月)〜10月11日(金)
第20回「文字起こし技能テスト」
日 程:2025年5月18日(日)
申込期間:2025年1月10日(金)~4月11日(金)
https://mojiokoshi.org/%E9%96%8B%E5%82%AC%E6%97%A5%E7%A8%8B/
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最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、また次号でお会いしましょう!
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