オコシストの翼

1時間の音声を起こすのに何時間かかりますか?

■◆■━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.26─2023.4.15━
    文字起こし技能テスト  メールマガジン

     〜 オコシストの翼・ヒラク 〜
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こんにちは。

今年は桜前線の移動が速いですね。
しかし花粉は駆け抜けてくれませんし、黄砂が飛んできたりもしています。皆さまご自愛ください!

★内容

1:廿里美の文字起こしてんやわんや
2:You Tube動画公開のご案内
3:文字起こし技能テスト情報

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: 1 : 文字起こしてんやわんや
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「1時間の音声を起こすのに何時間かかりますか?」
これはセミナーなどでよく受ける質問です。質問した理由は人によってかなり異なりますから、返答をためらってしまいます。
一応理由を伺ってみるわけですが、それがまた……。

◆「1週間」の作業時間は?
質問した理由1「初めて文字起こしを経験した、これは大変そうだ。音声1時間を文字起こしするのに1週間ぐらいかかりそうだけど、これから練習でスピードアップできるのだろうか?」(学習者)

「練習でスピードアップできますよ」とまず答えます。そして。
「1週間」って、具体的な作業時間はどう想定されているのかなと考えます。
よくある「空いた時間でラクラク」的なキャッチコピーを信じていて、メインの仕事があり、さらに趣味や休息や自分の用事や家事や育児や介護……などの残り時間で文字起こしをしたい人だったら?
全然作業できない日もあるし、作業できる日も1、2時間。
とすると、「1週間」とはせいぜい7、8時間程度かもしれません。

その時間で学習用の平易な音声1時間を起こせれば特に問題はなく、今後さらにスキルアップしていけます。
ただ、文字起こしの会社は一般に「1週間に音声2時間以上起こせる人」を求める傾向があります。今より多い作業時間を確保することが有効です。7、8時間では、フルタイムで働く人のたった1日分でしかありません。

これに対して「1日5時間も作業して、1週間で音声1時間しか仕上がらない」人がいれば、そのほうが問題です。
学習中は、録音音質が極端に悪い、内容が極端に難解といった音声には遭遇しないでしょうから、「タイピングが遅くて、まだ実務をスタートできるレベルではない」などの事情かもしれません。

◆私は人より仕事が遅いのだろうか
質問した理由2「私は作業に○時間かかる。私は人より仕事が遅いのだろうか?」(実務経験者)

実務をスタートしている人から質問された場合は、さらに回答が難しくなります。
お金の問題が背後にあることが一般的だからです。

「私は、時給換算で○円ぐらい欲しい。だけど今受け取っている報酬は、時給換算で△円ぐらいにしかならない。スタッフ登録している会社を変更したほうがいいのかもしれない。クラウドソーシングも、応募する案件の目安があれば知りたい。でも、他の人はもっとスピーディーに仕上げているのかもしれない。私が遅いだけかもしれない」

「一概にはお答えできません」という答えが頭に浮かびますが、そんな木で鼻をくくったような答えが求められているわけはありません。
しかし文字起こし案件は、録音状態や内容の専門性が1本ずつ異なります。
「他の人は」と問われても、複数の人が同じ案件を起こすことは実務では存在しないでしょうから、お互いの精度やスピードを比較することができません。
(そのために、みんなで同じ問題を起こす「文字起こし技能テスト」が存在するとも言えるわけですが)

「音質良好、内容平易」の二重ラッキー案件でも、早口な話者で文字数が極端に多い場合もあります。
一方、専門的なジャンルでも、数多く経験すれば用語を覚えてしまいます。「音質いまいち、内容専門的」という二重アンラッキー案件でも、慣れた分野なら作業がはかどります。

◆肩こりと全身疲労を克服すればもっと起こせるかも?
「一概にはお答えできません」という答えに戻ってしまいますね。
アドバイスできることがあるとしたら……。

1)案件1件ずつで判断せずに、1つの登録先、1つのクラウドソーシング相手先で複数の仕事をしてみる。作業時間や時給換算の金額は、その平均で捉える。満足のいく金額でなければ登録先や相手先を替える。
2)スタッフ登録やクラウドソーシングで満足できない場合は、じか受けを目指す。

在宅ワーカー時代の私は1週間に4.5時間程度起こしていました。
1週間に音声5時間分を起こすのが目標でしたが、肩こりがひどく週の後半は疲れがたまってしまい、それ以上は作業できませんでした。

今はさらに疲れやすくなりましたし、タイピングも当時より遅くなりましたが。
リスピークを活用するようになったので、体力や肩こりの問題がだいぶ解決できて、起こせる分量は当時とあまり変わっていません。

◆廿 里美
・著書:国語好きを生かして在宅ワーク・副業を始める 文字起こし&テープ起こし即戦力ドリル
・Twitter:https://twitter.com/okosozukin
・フラウネッツ 文字起こしオンライン講座 講師 https://www.fraunetz.com/seminar/50/
・フラウネッツ リスピーク入門オンライン講座 講師 https://www.fraunetz.com/seminar/1448/

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: 2 : You Tube動画公開のご案内
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文字起こし技能テストYou Tubeチャンネルにて、動画公開中です!
「プロから学ぶ文字起こし」として、本メルマガでもおなじみの廿里美さんの仕事環境をご紹介します。
最新動画は、「仕事がはかどるデスク周り」についてです。整理整頓の話題?と思ったら全然違う内容です!

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#6 プロから学ぶ文字起こし 仕事がはかどるデスク周りとは?
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: 3 : 文字起こし技能テスト情報
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第16回の申し込みは締め切りました。
第16回「文字起こし技能テスト」
日程:2023年5月21日(日)
申込期間:2023年1月9日(月)〜4月14日(金)

次回第17回の申し込みは7月1日からです。
第17回「文字起こし技能テスト」
日程:2023年11月15日(水)
申込期間:2023年7月1日(土)〜10月11日(水)

https://mojiokoshi.org/%E9%96%8B%E5%82%AC%E6%97%A5%E7%A8%8B/
定期的な受験で確実にスコアアップしましょう!

★第16回 新聞表記の採点について
本年5月開催の第16回文字起こし技能テストから、共同通信社『記者ハンドブック』第14版の表記のみで採点します(第13版での採点は終了しました)。

【文字起こし技能テストの教材】
▼全国の書店・オンライン書店等で発売中
『文字起こし技能テスト(R) 公式テキスト 改訂版』 ISBN:978-4-9904934-7-9
『音声起こし技能テスト(R) 過去問題集①』     ISBN:978-4-9904934-4-8

Kindle版『文字起こし技能テスト公式問題集』

▼『文字起こし技能テスト(R) 公式テキスト』の音声版
 サピエ図書館に収録されています https://sapie.or.jp/

最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、また次号でお会いしましょう!

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